ドックスベストセメント療法概要

ドックベストセメント研究会

2013年12月01日 00:00

ドックスベストセメント療法概要は

従来の虫歯治療は、「虫歯を削って治す」。虫歯は削って治すのが常識で、

虫歯が歯髄に達している場合は神経を取る必要があり、痛みがあれば麻酔も

欠かせません。しかし、削った歯は元に戻らず、削れば削るほど歯の寿命は短くなります。


歯は3層構造になっています。まず中心部に歯髄があり、その周りを象牙質、

エナメル質の順で覆っています。エナメル質は硬いですが、一度削ると

ヒビが入り割れやすくなります。

歯の削った部分には、目に見えないヒビが無数に入っているからです。


また、金属で覆ってもその金属と歯の接合部の摩擦で、歯が破壊されていきます。

さらに抜髄した場合は歯に水分や栄養が行かなくなり、

枯れ木のように折れやすくなります。このように、歯は削るほど寿命が短くなるのです。


それに対して、ドックスベストセメント療法は虫歯を完全に削りません。

Dr.Timothy W.Fraserが開発したカッパー(銅)の殺菌力を応用した治療法で、

“歯をなるべく削らず、ミネラルで虫歯を殺菌・石灰化し治療する“というものです。


ドックスベストセメント療法は操作性が簡単なため、短時間での治療が可能となります。

また再石灰化に時間を要しますが、歯の削合量が少ないのも特徴です。

以上より、患者の負担を軽減し、歯の寿命を延ばすことを目的としています。





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